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住友金属、車輪製造体制を強化、米国拠点に投資

2012年9月13日 (木)

拠点・施設住友金属工業は12日、米国子会社のスタンダードスチール社に製鋼工程で鋼の清浄度を高めるための「真空脱ガス設備」などを導入すると発表した。

 

真空脱ガス設備のほか、車輪圧延工程で高精度な車輪製造を可能にする同社の独自技術「回転鍛造プレス」を設置する。

 

住友金属とスタンダードスチール社は、「設備改善プロジェクトチーム」を編成し、設備を早期に完成させることで、スタンダードスチール製品の高品質化、高付加価値化につなげる。

 

200年以上の歴史を持つ車輪・車軸メーカーのスタンダードスチール社の技術に、ハイエンド車輪に関する住友金属の技術を融合させ、北米の都市交通・高速鉄道、高荷重貨車ハイエンド車輪市場で地位向上を図る狙い。

 

今回の設備投資で、日本で製造しているものとほぼ同等品質の車輪が製造できるようになる。生産拠点を日本と米国の2か所に保有することで、非常時にも安定した製品供給が可能となる。

 

投資額は50億円で、2014年9月頃に導入を完了する。