一般トラック運転者の賃金が1.4％減少、全ト協調べ

話題全日本トラック協会（全ト協）は22日、トラック運送事業の賃金・労働時間に関する実態調査結果（2019年度版）を公表した。

調査結果によると、19年5月から7月にかけて支給された1か月の平均賃金は、特別積み合わせ貨物自動車運送事業者（特積み）が33万7000円で18年度調査時から2.6％増えた一方、一般貨物自動車運送事業者は32万4400円で1.4％減少。年間賞与の1か月平均額を加えた月額金額でも、特積が39万7600円（6.4％増）、一般は36万8400円（0.2％減）と明暗を分けた。

運転者から事務員、荷扱手、整備・技能員までの職種を含めたトラック運送事業全体では、全職種平均で1人1か月平均賃金が33万1000円（0.7％増）、年間賞与の1か月平均額を加えた月額は38万3700円（3.6％増）となった。

事業の中核となる運転者のうち、男性運転者（けん引、大型、中型、準中型、普通）の賃金は特積が35万5800円（4％増）、賞与を加味した月額給与は41万5100円（7.4％増）と増加。一般は33万5700円（0.8％減）となり、賞与分を加味した平均月額は37万1500円（0.5％増）となった。

特積と一般を合わせた男性運転者全体の平均賃金は34万6600円で2.1％増加。賞与を加味した月額は39万5200円（5.5％増）となった。

男性運転者の職種別賃金は、特積で大型、けん引、普通、準中型、中型の順で高く、一般では大型、けん引、準中型、中型、普通の順となった。大型運転者と中型運転者の賃金の差は、特積で月額8万7900円、賞与を加味して9万3300円。一般は月額7万3200円、賞与を加味して8万8400円となっている。

トラック運送事業従業員の平均年齢は、男性運転者が46歳（前年47.2歳）、男女合わせた全職種平均では45.4歳（46.1歳）となった。

■特積（男性）

■特積（女性）

■一般（男性）

■一般（女性）