話題全日本トラック協会は23日、7年ぶりに行ったトラック運送事業の賃金・労働時間の実態調査結果を公表した。18年5-7月に支給された1か月の平均賃金に年間支給賞与の1か月平均額を加えた月額は、37万300円(5.8%増)となった。
2018年5-7月の実態を調べたもので、特別積合せ貨物運送事業者と一般貨物自動車運送事業者合わせて665社から有効回答を得た。
内訳は特積37万3700円(11年比5.6%増)、一般36万9200円(6.9%増)で、特積は大型、けん引、中型、準中型、普通の順、一般はけん引、大型、中型、準中型、普通の順に多かった。
従業員の平均年齢は、男性運転者が47.2歳で、44.2歳だった前回調査結果(7年前)と比べて3歳高くなり、男女を合わせた全職種平均も46.1歳(43.6歳)と2.5歳上昇した。
運転者の賃金構成は、運行手当などの歩合給や早出、残業、深夜、休日出勤手当といった時間外手当などの「変動給」比率が高いのが特徴で、中でも特積の大型運転者は64.2%と、変動給が3分の2を占めた。このほかも準中型56.5%、中型53.3%、普通50.8%、けん引49.9%と、軒並み5割を超えている一方、一般は大型運転者の50%が最も高く、けん引、中型、準中型、普通は固定給の方が高い結果となった。
変動給の内訳をみると、特積男性運転者は歩合給の占める割合が高く、大型運転者の65.8%を筆頭に準中型60.9%、けん引58.7%などとなった。一般は歩合給と時間外手当がほぼ同じ比率で、準中型と普通運転者は時間外手当の割合が高かった。