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CREが埼玉・飯能市に大型施設竣工、8割契約済み

2020年6月30日 (火)

拠点・施設シーアールイー(CRE)は6月30日、埼玉県飯能市で開発を進めていた大型物流施設「ロジスクエア狭山日高(飯能)」が竣工したことを発表した。

開発地は、首都圏中央連絡自動車道「狭山日高インターチェンジ」から0.7キロに位置し、国道407号線へのアクセスにも優れた立地。圏央道を経由して各主要高速道路にアクセスできるため、広域物流の戦略的拠点として需要が見込まれるほか、周辺には倉庫や工場が多く、24時間稼働にも対応する。

建屋は、延床面積8万4132平方メートルの地上5階建て(倉庫4層)で、既に賃貸面積の80%以上が契約済み。大手荷主系物流企業とメーカー企業の入居が決まっており、7月から順次稼働を開始する。

今後、同社は倉庫業法の「基準適合確認制度」の認定を受ける予定で、テナント企業が営業倉庫登録を行う際の手続きが簡素化され、スムーズな施設運用が可能となる見込み。

設備面では、1階~3階の各階に合計120台分のトラックバースを配備。2階・3階にはランプウェイを用いて直接乗り入れ可能で、出庫車両は専用スロープで退出できるため、場内の渋滞や接触事故を抑制する。また、3階・4階部分には、4.1トンまで積載できる荷物用エレベーターを6基備え、垂直搬送機や倉庫内階段の追加設置にも対応する。

庫内で働く従業員向けの設備では、最上階の5階に150人が利用できるカフェテリアや売店スペース、屋上テラス、無料Wi-Fi、BGM放送設備などを設け、働きやすい職場環境を整備。内装や備品にコンテナやパレットといった倉庫空間をモチーフとした素材を選定することで、施設全体の統一感を演出した。

また、能美防災の防災支援システム「TASKis」(タスキス)を導入したことで、従業員や施設管理者がどこで火災が発生しているかを瞬時に把握できる仕様としたほか、屋上には消防救助ヘリコプターのホバリングスペースを設置。緊急地震速報システムやAEDと合わせて入居テナントの事業継続計画(BCP)策定に寄与する。

環境面では、全館LED照明や人感センサー、節水型衛生器具を採用したことで、CASBEE埼玉県のAランク評価とBELS評価を取得。今後は屋根全面に出力751キロワットの太陽光発電設備を設置するという。

▲庫内の様子