国交省、コンテナクレーンの風対策を強化

行政・団体国土交通省港湾局は6日、港湾荷役施設のコンテナクレーンについて、風による逸走を防止するための安全対策を強化すると発表した。

ことし1月21日に御前崎港で発生した風によるコンテナクレーンの逸走事故を受けて、5月27日に通達を発出したほか、有識者懇談会を開催するなど、クレーンの風に対する安全対策を検討していた。この結果、クレーンの逸走事故に伴い、コンテナターミナルの機能が数か月間も麻痺するなど「円滑な港湾機能の確保に重大な支障を及ぼしている」として、係留施設と同様に港湾の技術上の基準で、要求性能と性能規定を追加することにしたもの。

具体的には、「港湾の施設の技術上の基準を定める省令」「港湾の施設の技術上の基準の細目を定める告示」「技術基準対象施設の維持に関し必要な事項を定める告示」に規定を盛り込み、同日付で公布・施行した。

ただし、建設中を含めて既に設置されている技術基準対象施設は、告示の施行後に改良の工事に着手する場合を除き、性能規定の適合を求めない。

■詳細な改正内容は下記URLを参照。（PDF）
http://www.mlit.go.jp/common/000123344.pdf