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佐渡汽船が2Q債務超過の見込み、財務改善急ぐ

2020年7月10日 (金)

財務・人事佐渡汽船は10日、2020年12月期の第1四半期(1月-3月)決算を発表し、第2四半期に債務超過に陥る見込みであることを明らかにした。

同社では、第1四半期に9億1900万円の営業損失(前年同期7億7200万円の損失)、9億3000万円の最終損失(前年同期8億900万円の損失)を計上。2019年12月期から継続して損失を計上していることから、「継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況」を説明する事態となった。

今後は、役員報酬や給与の減額のほか、持続化給付金や雇用調整助成金などの緊急経済対策の活用と費用削減施策を実行。取引金融機関に対しては、新型コロナウイルス感染症対応資金として総額37億円の資金調達を要請し、交渉を進めているという。

第1四半期の各部門の状況は、主力の海運部門が外出自粛要請で3月以降の観光客が大幅に減少し、旅客輸送人員が20%減の17万4810人となったほか、自動車航送台数も9.1%減の3万5309台(乗用車換算)、貨物輸送トン数は4.5%減の3万4800トンとなるなど、厳しい状況が続いた。部門売上は16.1%減の11億1175万円、部門損失は8億2763万円(前年同期は7億3235万円の損失)に拡大した。

一般貨物自動車運送部門は、部門売上が10.6%減の3億4227万円、部門損益は736万円の損失(前年同期は1706万円の利益)となり、営業赤字に陥った。