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スカニア、新型コロナ直撃で1-6月期利益7割減少

2020年8月3日 (月)

荷主欧州トラックメーカーのスカニアは、2020年上半期(1-6月)の売上高が24%減少し、584億6900万スウェーデンクローナ(7038億円)となったことを発表した。新型コロナウイルスの発生に伴い、需要と生産が減少したのに伴うもので、営業利益は70%減の28億1300万0000スウェーデンクローネ(338億円)にとどまった。

同社のヘンリック・ヘンリクソン社長兼CEOは上半期中の納車台数は前年同期実績に比べて41%減少し「基本的にすべての地域で販売量が減少した」「コロナウイルスの発生と、需要の減少と生産の減少という形でのその結果に強く支配され、売上高と収益性の両方が悪影響を受けた。営業利益率は4.8%となった」と述べ、ウイルスの感染拡大が生産・販売の両面で大きく影響したことを説明した。

今春は部品不足とサプライチェーン、ロジスティクスチェーンが混乱し、同社はすべての生産を停止。その後、低い水準で「慎重な再スタート」を切ったものの、「これまでに受けた注文書はまだ処理されておらず、現在は生産率の向上を通じてこの生産損失を補うための計画が進行中」だという。

今後の見通しについても「需要状況は依然として不透明だ。新しいトラックの注文予約は、世界のさまざまな地域で異なる一般的な経済発展の影響を受けた。アジアの回復は顕著であり、ヨーロッパの一部の地域でも顕著だが、ラテンアメリカではよりゆっくりと進んでいる。世界のバスとバスの市場は、パンデミック、特にコーチと観光バスの需要によって深刻な影響を受けている。ただし、エンジンは需要が強く、受注も前年を上回っている」と分析している。