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日通、クラウド決算プラットフォームを導入

2020年8月4日 (火)

ロジスティクス日本通運は3日、クラウド型決算プラットフォームを提供するブラックラインの日本法人(東京都港区)とSAPジャパン(東京都千代田区)が協業して提供するソリューション「SAPアカウント・サブスタンシエーション・アンド・オートメーション・バイ・ブラックライン」を採用したと発表した。

日通の経理部門では、グローバルレベルで会計システムの統一による決算業務の標準化・早期化、海外グループ会社や買収会社などグループ全体のガバナンスの強化といった目標を設定したプロジェクトをスタートさせているが、グループ内に複数の会計システムが混在し、データの取りまとめが非効率となっていた。

▲決算業務におけるSAPの利用範囲(出所:日通)

目標とする決算早期化とガバナンス強化を同時に実現するのは困難な状況で、決算業務では紙や表計算ソフトによる属人的な業務が多く残され、「決算タスクの進捗度と決算に関するあらゆるデータが可視化されていない」ことが課題となっていたことから、プロジェクト達成の手段として同ソリューションを採用した。

今後は口座残高など諸勘定の照合作業や勘定整理の自動化、グループ各社の決算タスクの標準化と決算進捗状況のモニタリング、表計算ソフトによる属人的なタスク管理からリアルタイムに可視化されたタスク管理への転換、決算業務プロセスの可視化によるグローバルガバナンスの強化などへの活用を見込む。第一段階として、本社と一部の子会社に「タスク管理」「勘定照合」の2機能を導入し、段階的にグループ全体に広げていく。