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近鉄エクス、航空運賃急騰で4-6月期増収増益

2020年8月6日 (木)

財務・人事近鉄エクスプレスが6日発表した4-6月期(2021年3月期第1四半期)連結決算は、輸出入貨物の取り扱いが大幅に減少したにもかかわらず、新型コロナウイルスの感染拡大を背景に旅客便が減便となった影響で、輸送スペースが大幅に減少したことで運賃が急騰したことから、増収増益で着地した。

売上高は1404億7300万円(前年同期比3.6%増)、営業利益は79億1300万円(2倍)、経常利益は82億円(8倍)となり、四半期最終利益は48億8300万円(前年同期は14億6900万円の損失)を確保した。

航空貨物輸送は輸出重量で11万3000トン(16.3%減)、輸入件数は25万6000件(15.8%減)、海上貨物輸送は輸出容積14万TEU(13.7%減)、輸入件数6万6000件(4.8%減)とすべて減少。ロジスティクスも海外部門で取り扱いが減少し、全体として低調に推移した。APLロジスティクス部門は売上高405億5000万円(8.6%減)、営業利益18億5600万円(19.2%減)。

7月以降は「新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない中、世界的な景気悪化に伴う需要低迷の長期化、緊急輸送案件の減少、運賃の下落などを想定し、前年同期を下回る基調で推移する」との予測から、通期は売上高5160億円(前期比5.2%減)、営業利益190億円(3.8%減)、経常利益190億円(9%増)、最終利益100億円(2.1倍)を見込む。

■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)
 21/3/1Q20/3/通期20/3/3Q20/3/中間
売上高140,473 [3.6%]544,533 [-8%]410,378 [-8.3%]271,599 [-6.8%]
営業利益7,913 [100.7%]19,714 [-5.2%]15,621 [0.8%]8,759 [-1.1%]
最終利益4,883 [ - ]4,724 [-52.1%]6,662 [-10.5%]2,225 [-55.6%]
売上高営業利益率5.6%3.6%3.8%3.2%