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三井倉庫ロジが上新電機向けに大型倉庫1棟賃借

2020年8月7日 (金)

拠点・施設三井倉庫ロジスティクスは7日、上新電機と共同で「物流センター開設プロジェクト」を設置し、物流網の再構築に着手したと発表した。

三井倉庫ロジスティクスが、阪急阪神不動産と三菱地所が共同で開発する大型物流施設「ロジスタ・ロジクロス茨木彩都(A棟)」(大阪府茨木市)の全フロアを賃借し、両社の経営戦略の1つである物流改革を推し進める。上新電機は、2021年夏頃から同施設を大型ロジスティクスセンターとして稼働させ、22年春頃から本格的に稼働させる。

同プロジェクトでは、複数倉庫の集約やリアル店舗とEC販売の相互補完による販売チャネルの多角化と追随を考慮したシームレスな在庫一元管理や、AGV、物流業務補助システム、AIなどを活用した最新鋭の物流業務プロセスを導入し、リアル店舗とEC販売の特性を取り込みながらビジネスの複雑さを軽減するITシステムを構築する。

「ロジスタ・ロジクロス茨木彩都(A棟)」は倉庫面積3万5090坪(11万6000平方メートル)の地上5階建てで、名神高速道路茨木インターチェンジ(IC)から2.5キロ、新名神高速道路茨木千提寺ICから6.5キロ、名神高速道路・中国自動車道・近畿自動車道の結節点である吹田ジャンクションから5.2キロに位置し、国道171号線などの主要幹線道路にも近いため、幅広い地域をカバーできる。

また、最新の施設と設備による従業員の福利厚生向上が期待できるほか、物流拠点を湾岸エリアから内陸エリアの免震構造施設へ移設することで、津波や倒壊などのリスクにも備えられる。

上新電機は今後、「顧客に届ける商品をあらゆるリスクから守り、顧客のニーズに合った豊富な品揃えと豊かな買い物体験の提供を通じ、売上と利益の拡大を目指す」としており、三井倉庫ロジスティクスは、「ロジスティクス機能の提供を通じて上新電機の事業活動を支えつつ、主軸の1つであるビジネスソリューション機能を活用し、顧客へのサービス提供価値を高めていく」とコメントしている。

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