財務・人事セイノーホールディングスが7日発表した4-6月期(2021年3月期第1四半期)連結決算は、売上高が1380億円(前年同期比9.8%減)となった。主力の輸送事業で値上げ効果が継続したものの、取り扱い貨物量の減少が響き、営業利益は26億円(63%減)、四半期最終利益も24億2900万円(47.2%減)と大きく減らした。
中核の西濃運輸で、19年10月以降の消費増税や新型コロナウイルスの影響が拡大し、取り扱う貨物量が大幅に減少。「顧客カルテシステム」を導入し、渉外履歴を含む顧客管理の一元化、可視化したり、荷物の配達先を地図表示するスマートフォン用アプリ「カンナビ」に新機能を追加してドライバースキルの偏りを平準化させたりといった施策を実施したものの、減収分をカバーしきれず70.8%の減益となった。
通期は売上高5777億円(前期比7.7%減)、営業利益159億円(46.5%減)、最終利益97億円(62.5%減)と減収減益を見込む。
■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)21/3/1Q [前年同期比] | 20/3/通期 [前年同期比] | 20/3/3Q [前年同期比] | 20/3/中間 [前年同期比] | |
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売上高 | 138,083 [-9.8%] | 627,126 [1.4%] | 474,016 [1.8%] | 315,342 [4.3%] |
営業利益 | 2,647 [-63%] | 29,439 [-5.7%] | 24,361 [-6.6%] | 16,158 [9.4%] |
最終利益 | 2,429 [-47.2%] | 25,677 [21%] | 26,304 [42.6%] | 21,161 [101.8%] |
売上高営業利益率 | 1.9% | 4.7% | 5.1% | 5.1% |