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座礁事故、流出油清掃用の空輸2日遅れの見通し

2020年8月21日 (金)

事件・事故商船三井は21日、長鋪汽船(岡山県笠岡市)の子会社からチャーターし、ブラジルから鉄鉱石を運ぶ予定だった貨物船「WAKASHIO」(わかしお)がモーリシャス島沖で座礁し、燃料の油が流出した上に船体が2つに分断した事故について、同社が手配した現地の油の清掃に必要な物資が「当初予定より2日遅れ空輸で8月23日に現地に到着する」との見通しを発表した。

防護服やマスク、油吸着材などの追加物資は、26日頃に現地に到着する見込みで、「今後も現地で油濁清掃に必要な資材を提供していく」としている。

2つに折れて分断された船体の前方部分は、現地時間19日に離礁し、モーリシャス政府が指定した海域に曳航された。曳航後は船主が関係当局との確認を進めている。後方部分は関係当局、船主が手配した専門家チームが撤去計画を検討しているという。

現地では、油流出による環境への影響を軽減するため、船主が手配した専門家チームが油濁回収資材を用いて関係当局や現地ボランティアと連携しながら、回収を進めており、商船三井は現地での活動を「用船者としてサポート」するため、先に派遣した6人に加え、21日にグループ会社の役員が現地へ向けて出発、支援物資のロジステイクスを担当するとしている。

商船三井、座礁事故で8月末に人員追加派遣