西濃運輸、トレジャー･ファクトリーと引越で提携

M&A西濃運輸は26日、グループ会社のセイノー引越（東京都江東区）とともに、リユースショップ運営を手がけるトレジャー・ファクトリー（千代田区）と引っ越し分野で提携すると発表した。西濃側は、引っ越し時に生じる家具などをトレジャー・ファクトリーに引き取ってもらうことで廃棄数の削減につなげ、トレジャー・ファクトリーは買い取りチャネルの拡大を狙う。

トレジャー・ファクトリーは、年間100万件以上の買取実績を背景としたリユース一体型の引っ越しサービス「トレファク引越」を展開しているが、西濃運輸、セイノー引越と提携することにより、買い取り機会の増大を期待。西濃側はカンガルー引越便のサービスの一つ「エコな引越＋エコ・ループ」にセットして「プラスアルファ」のサービスとして展開する方針。

同社は従来から引越事業者との提携を進め、「認定引越業者」として制度化している。引越事業者側は「廃棄品の無料引き取り」などを打ち出して競合他社との差別化に活用し、トレジャー・ファクトリーは引越事業者に案件を紹介したり、家具の買取ルートを拡大したりといった「本業」の強化に役立ててきた。セイノー引越との提携により、提携先引越事業者は57社に増えたという。

西濃運輸では「リユース市場が今後さらに成長していくと予想される中、業務提携により相互に補完機能を果たし、顧客に新たなサービスを提供できると判断し、業務提携することに合意した」と、提携に至った経緯を説明している。