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東邦HD「TBCダイナベース」稼働、金沢で拠点新設も

2020年9月16日 (水)

メディカル東邦ホールディングスは16日、東京都大田区平和島の「京浜トラックターミナル」内に構築していた大規模・高機能物流センター「TBCダイナベース」が9月3日から段階的に稼働を開始し、9月末までに全面稼働する見込みであることを発表した。

▲京浜TT「ダイナベース」の竣工イメージ(出所:東邦HD)

同社は、「TBCダイナベース」が全面稼働を迎えるにあたり、医療用医薬品を取り扱う「TBC東京」(東京都品川区)と、検査薬を取り扱う「WILL(ウィル)平和島」(東京都大田区)の物流機能を新センターに移管。「TBC東京」は改装し、「WILL平和島」は2021年5月までに移設する。

また、18年10月に設立した北陸東邦(富山市)が売上を伸ばしていることから、今後の事業拡大と効率的な配送体制に対応するため、金沢市河原市町の金沢森本インター工業団地内に「北陸物流センター」(仮称)を建設。21年内の竣工を見込む。

ことし9月末までに全面稼働する「TBCダイナベース」は、同社が酒井薬品(東京都三鷹市)と共同物流を展開する拠点で、医薬品の保管場所を共有する医薬品卸の共同物流・配送センターとして、国内で初めて東京都から許可を取得。医薬品の国際的な適正流通基準であるPIC/S GDPに「完全に準拠」しており、同社はこのセンターを「世界最高水準の物流センター」と称する。

同センターでは、ロボットによるピースピッキング率を95%に高めるため、同社で初めてMUJIN(ムジン、東京都江東区)の制御技術を採用。埼玉と広島の拠点で実現している「99.99999%以上の出荷精度」を目指す。この高い出荷精度を実現することで、顧客の業務効率化に貢献する検品省略の配送体制を構築するほか、顧客別・営業所別・担当者別の出庫に対応することで、営業所の仕分け業務を大幅に軽減する。

また、各薬局の売上や在庫を薬局本部で管理するシステム「ミザル」と連動した計画配送(自動補充)の取り組みを進め、センターから直接顧客に納品する「センター直送便」も積極的に推進する。

適正流通基準に準拠する取り組みでは、異物混入を防ぐ入荷口のドックシェルターや、常時庫内温度を監視する62台の温度ロガー、温度異常を知らせる発報システム、前室での滞留時間を短縮する保冷庫内の自動倉庫のほか、防鳥ネット、捕虫器、超音波による防鼠装置、鼠族捕獲器を設置。新型コロナウイルス対策として、AIによる体温検知・マスク着用検知システムやセキュリティカードによる入退室管理なども採用した。

また、同センターは「都内唯一の医療用医薬品物流センター」とされており、首都直下地震が発生した際に、近郊の基幹的広域防災拠点「有明の丘」と連携した医薬品供給が期待されている。建物だけでなく、ランプウェイも免震構造とし、停電していても72時間フル稼働できる大型自家発電装置を配備したほか、自家発電に切り替わる際にシステム障害を起こさぬよう、サーバーや通信設備などに無停電装置を装着する。

同社は「TBCダイナベース」をはじめとする物流体制の再構築により、配送体制を合理化するとともに、さらなる生産性の向上を目指す。

「TBCダイナベース」の概要
所在地:東京都大田区平和島2-1-1 京浜トラックターミナル内「ダイナベース」2~5階
延床面積:1万5383坪(5万766平方メートル)
取扱品目数:2万5000品目
取扱品目:医療用医薬品、医療機器、医療材料など
カバーエリア:東京、神奈川、千葉、長野、山梨、静岡、新潟、宮城、山形
設備投資金額:146億円