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三井物産、中国食品大手と製糖・流通分野で提携

2010年9月9日 (木)

荷主三井物産は9日、中国の光明食品(集団)有限公司との間で、同社が展開している食品事業分野で戦略的な業務提携を結ぶことで合意、覚書を締結した。製糖業、流通業などの分野での相互協力、共同事業化の検討、海外での乳製品加工事業の共同発展に向けた取組みが柱。

 

光明食品は、上海市政府傘下の食品企業群を統合する形で2006年に設立された中国最大級の食品産業集団で、食料資源から製品加工、流通、リテールまでの食品バリューチェーンを中国国内で構築しており、09年12月期の売上高は520億元(約6600億円)に達する。代表的な商品である砂糖の取扱量は中国第一位で約15%のシェアを占めているほか、乳製品や酒類、缶詰などの有力ブランドも保有している。

 

製糖事業では、日本の技術力を活用することで既存事業の付加価値向上やシェア拡大を目指す。流通業では、日本食品展の定期開催など相互協力、中国での卸売基盤の構築を目指す。また、光明食品の子会社である光明乳業が7月、三井物産が22.5%出資するニュージーランドの酪農・乳製品加工会社「シンレイ社」の100%子会社である「シンレイ・ミルク社」の第三者割当増資引き受けに合意したことから、今後は事業パートナーとして同社の発展に向け共同で取り組む。