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アンドアフリカ、南アでロッカー配送実証実験

2020年9月25日 (金)

国際アンドアフリカ(東京都台東区)は25日、スマートロッカーによる配送サービス「イージーコレクト・アンド・ドロップ」(ECD)の実証実験を南アフリカの首都ヨハネスブルグで開始した、と発表した。

連携するECサイトで商品を購入する際、配送オプションの一つとしてECDが選択可能となる。現地通貨25ランド(160円)の利用料が必要となるが、最長24時間、荷物を保管できる。

■ECDの概要(英語版)

実証実験では、ヨハネスブルグ市中心部の大型居住エリアに建つショッピング施設に25日からECDを設置したほか、大規模集合住宅にも近日中に導入する。これらの結果を踏まえ、2021年初旬に同国への本格導入に踏み切る計画で、すでにヨハネスブルグとプレトリアで合わせて50台のECDロッカーが稼働。南アフリカ全土への事業展開を目指す。今後はエジプト、ナイジェリア、ケニア、ガーナなどほかのアフリカ諸国も視野に入れる。

拡大の背景にアフリカならではの課題

アフリカ大陸の物流市場規模は37兆円(2018年)、ラストワンマイル市場に限定しても2.9兆円で、購入者の数は年率18%増と急激に増加しているが、EC小売企業は、高い配送費用を理由に利益を上げることが難しい状況にあるとされる。

その背景には、渋滞、不明瞭な住所、未整備の道路、配達場所の分散、長距離の配送といった「アフリカ大陸」の特性に加え、配達時間を指定できないために受取人が長時間待たなければ受け取ることができない――といった事情があり、再配達による配送コストの圧迫が大きな課題となっている。(編集部)