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富士山マガジン、3Q増益も物流動向「楽観視できず」

2020年11月12日 (木)

荷主梱包・配送を含む雑誌の定期購読サービスを提供する富士山マガジンサービスは12日、2020年1-9月期(3Q)の決算を発表し、直近の業績予想に反して3Qの業績が増収・増益となったものの、足元の物流の動向が「楽観視できる状況ではない」として、増収・減益の通期業績予想を据え置いた。

3Qの業績は、外出自粛に伴う雑誌購読需要の増加によって、売上高が前年同期比18.6%増の37億9400万円、営業利益が32.1%増の2億4200万円となり、最終利益は通期業績予想の96.4%まで進捗した。

しかし、同社によると、EC物量増による物流網と物流倉庫の逼迫や、”3密”を避けるための倉庫オペレーションの効率低下に伴う物流コストの大幅な上昇、小売事業者の店舗撤退、医療機関などの待合室の削減に伴う雑誌の解約、コスト見直しに伴う雑誌購読契約の見直し――といった動きが確認されており、この影響を「現段階では楽観視できる状況ではない」という。

足元では好業績を残しているが、今後の業績予想修正については、「法人の雑誌購読需要、物流関係のコストが安定したのち」に必要となれば公表する方針。