山一電機、災害時に供給止めないBCPシステム導入

環境・CSRオムロンフィールドエンジニアリング（東京都目黒区）は18日、山一電機佐倉事業所（千葉県佐倉市）に納入したBCPシステムが運転を開始した、と発表した。2019年の台風15号による長期停電の経験から災害時にも供給を止めないようにするため、BCPの強化を急いでいた。

稼働を開始したBCPシステムは、停電・災害に対する工場のBCP対策や地域の防災拠点への電力供給に使用されるほか、平常時は太陽光発電システムと大容量のNAS電池をEMSコントローラーで制御し、クリーンなエネルギーを活用する。

NAS電池に一定の容量を常に残しておき、太陽光発電と組み合わせることで、長時間にわたり工場の重要設備に電力を供給できるようになる。山一電機は台風や地震などの災害時に地域の防災拠点（避難所）として工場を提供する計画で、NAS電池によって工場に電力を供給し、照明や空調など避難所の運営に必要な電源として使用する。

平常時は、日中の太陽光発電の使い切れない電力をNAS電池に充電し、夜間は放電することで、自家消費の比率を高め、太陽光発電を活用する。