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NEC、医療機器トレーサビリティ実証で輸送費半減

2020年11月25日 (水)

調査・データNECは25日、医療機器の物流でトレーサビリティを確立し、サプライチェーン全体の効率化を図る日通総合研究所の実証実験に参画し、異なる事業者間のデータを紐付けて一元化することで流通過程を可視化した、と発表した。

日通総研が受託した内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の「スマート物流サービス」(医薬品医療機器分野)」に参画したもので、共同倉庫・共同配送による輸送効率化や、流通過程の可視化を通じた自社外の在庫を把握して在庫の最適化を図り、輸送コストが最大50%削減、リードタイムも最大30%短縮する効果を確認した。

実証実験は7月21日から8月28日にかけ、医療機器に携わるメーカー・ディーラー・物流事業者、医療従事者を対象に実施。日通総研が中心となり、整形外科と循環器内科の物流で医療機器メーカーからディーラー、ディーラーから病院、病院内の物流に関するデータを一元的に管理するデータ基盤を構築した。

NECはデータ基盤構築に際して、異なる事業者間のデータ流通を実現する「データコネクトサービス」を活用し、事業者間の出荷・入荷情報などの物流データを紐付けた。これによって流通過程を可視化し、トレーサビリティの確保や流通段階ごとの在庫削減など、サプライチェーン全体の効率化、物流拠点の集約化や共同化、共同配送の実現に効果的な物流システムの構築・運用を検証した。