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ESR、川崎に国内最高層9階建て36.5万m2の物流施設

2020年12月8日 (火)

▲地鎮祭の様子

拠点・施設ESR(東京都港区)は8日、川崎市川崎区の東扇島地区に敷地面積7万7725平方メートル(2万3512坪)、延床面積36万5385平方メートル(11万529坪)、9階建てのマルチテナント型賃貸物流施設「ESR東扇島ディストリビューションセンター」(第1期)を開発する、と発表した。総投資額は830億円に上る同施設の着工は2021年3月、完成は23年3月を見込む。

同社が開発する物流施設として最大級となるESR東扇島ディストリビューションセンター(第1期)は、国内の物流施設で最高層クラスの9階建て。

上り・下り専用のランプウェイを結ぶ中央車路・バース式によって各階に一方通行で乗り入れることが可能で、45フィートコンテナトレーラーが各階のトラックバースに接車できる仕様とする。

倉庫部分はフロアごとに最大6テナント、建物全体で48テナントが分割利用できる区割りとし、最小賃貸区画は1480坪。柱スパンは間口11メートル、奥行き11.25メートルと、使い勝手を考えたワイドスパンを採り入れ、倉庫の有効面積を広く活用できる。

1階は冷蔵・冷凍施設としての利用も想定し、有効高6.5メートル、床荷重2トン(1平方メートルあたり)に設定。2-8階は有効高5.5メートル、床荷重1.5トンを計画している。

1階北側に低床式倉庫、使い勝手の良い車腹幅、大型車・普通車の動線分離など、レイアウトしやすく安全性も確保したプランを検討中で、特別高圧電力を供給できるようにし、冷蔵冷凍、ロボティクス、未来を見据えたハイスペックなシステム導入ーーといったニーズに対応する。

▲ESR東扇島ディストリビューションセンター完成イメージ

東扇島DCとJR川崎駅を結ぶ送迎バスも運行する方針で、テナントの雇用確保と就労者の通勤利便性の向上をサポートする。稼働した際には4000人以上の雇用創出を見込む。

現地は首都高速湾岸線東扇島ICから1キロと近く、川崎港に隣接。横浜港から15キロ、羽田空港から10キロと、陸海空の輸送インフラを活用しやすい立地となっている。21年度に羽田連絡道路、23年に川崎港臨港道路東扇島水江町線が開通することになっている。