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ヤマトと西東京バス、路線バスの貨客混載開始

2020年12月9日 (水)

▲2019年11月の実証実験の様子(出所:ヤマト運輸)

ロジスティクスヤマト運輸と京王グループの西東京バスは9日、東京都あきる野市と檜原村を結ぶ路線バスを用いて宅急便を輸送する客貨混載事業を12月1日に開始したと発表した。国土交通省は同事業を11月10日付で総合効率化計画に認定しており、西東京バスは関東初の認定バス事業者となった。

西東京バスは、あきる野市と檜原村を結ぶ唯一の公共交通機関として路線バスを運行しているが、人口減少などで路線の維持が課題となっており、一方のヤマト運輸もあきる野市の集配センターから檜原村までの片道40分の往復が集配効率化に向けた課題となっていたことから、今回の貨客混載事業が実現。

両社は2019年11月から路線バスの車内スペースに宅配便を積み込む実証実験を行い、今回の本格運用開始に至った。今後西東京バスは貨客混載の収入で地域住民の生活基盤となる路線バスを維持し、ヤマト運輸は集配担当者の運転時間削減とサービス向上、二酸化炭素排出削減につなげる。

▲貨客混載事業の概要(出所:西東京バス)