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財務省調べ

5か月連続で貿易黒字、通信機45.8%増加

2020年12月16日 (水)

調査・データ財務省が16日に発表した11月の貿易統計(速報)によると、輸出は24か月連続の減少となる4.2%減(前年同月比)、輸入は19か月連続の減少となる11.1%減、輸出入の差引額は3668億円の輸出超過(黒字)となった。貿易黒字は5か月連続。数量ベースでは輸出が4%減、輸入が2.4%減。

輸出は鉱物性燃料が59.9%の大幅な減少となったほか、鉄鋼が18.5%減、自動車が3%減で、これら3品目の減少が全体の輸出減に大きく影響した。減少の寄与度は2.2%で、4.2%減となった全体の過半を占めている。

輸入は通信機が45.8%増と伸び、全輸出額を1.9%押し上げる要因となったものの、原油(粗油)が50.2%減、液化天然ガス(LNG)が37.1%減、石炭が33.2%減となり、これら3品目の減少が全輸出額を7.8%押し下げた。

対米貿易黒字は3か月連続で増加し、12.6%増となった。対EUはマイナス689億円(赤字幅は前年同月比62.9%減)と17か月連続の赤字。対中国はマイナス3248億円(同21%増)で9か月連続の赤字となった。