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キャンターなど1.7万台リコール、ブレーキに不具合

2020年12月16日 (水)

行政・団体三菱ふそうトラック・バスは16日、市場からの情報によって小型トラックの前輪用ブレーキキャリパーに不具合が見つかったとして、国土交通省に「ふそうキャンター」など3車種・計1万7482台のリコールを届け出た。

対象となるのは、2017年3月1日から20年2月27日までに製作された、三菱「ふそうキャンター」、ニッサン「アトラス」、UDトラックス「ガゼット」の3車種。これまでに38件の不具合が報告されている。

▲ふそうキャンター(出所:国交省)

前輪用ブレーキキャリパーのスライドピンにグリスが塗布されていないものがあるため、該当品をそのままの状態で使用し続けると、ブレーキ操作後に外側のブレーキパッドが戻りきらずに著しく摩耗し、最悪の場合、ブレーキパッドが脱落するおそれがある。

国土交通省は、メーカーから「たとえ外側のブレーキパッドが脱落してもブレーキ性能が著しく低下することはない」との報告を受けているといい、これよりも「ブレーキパッドが脱落して後続車や歩行者にぶつかる危険性を感じている」と取材に応じた。

三菱ふそうは、使用者にダイレクトメールなどで通知し、対象となる全車両のグリス塗布状況を点検。グリスが塗布されていない場合には、キャリパーを交換するとともにパッド摩耗量の測定を行い、著しい摩耗が認められた場合はパッドも交換する。

■改善か所説明図(出所:国交省)

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