ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

沖電気、中国でATM生産終了し日越へ移管

2020年12月22日 (火)

荷主沖電気工業は22日、中国で現金自動預払機(ATM)の販売と生産を終了する、と発表した。

ATMとプリンターの生産を担ってきた広東省深センの子会社が月内にもATMなど金融向け機器の生産を終了し、日本とベトナムの工場に移管するもので、同社は「モノづくり基盤強化の一環として、キャッシュレス化の進む中国でのATM販売・生産を終了し、全社の生産機能を再構築する」と説明している。

同社が中国でATMの販売と生産を始めたのは2001年に子会社を設立して以来で、中国市場向けに最適化した機器を手がけてきたが、市場の縮小が進み、世界レベルでキャッシュレス化が進展するなか、コンポーネント事業のターゲットをパートナーへのモジュール提供に転換する。

▲沖電気実業(深セン)有限公司(出所:沖電気工業)

これに伴い、サプライチェーンを最適化するために生産機能を再構築。中国で生産してきた日本市場向け機器は富岡工場(群馬県富岡市)に、グローバル市場向け機器は19年に設立したベトナム・ハイフォンの沖ベトナム社にそれぞれ移す。

中国で販売してきた既設機器の保守事業については現地企業へ段階的に移管し、今後は保守部品の供給と技術支援を行う。