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つばめラボ、大隅物流と提携し低温維持輸送

2020年12月23日 (水)

メディカルつばめLabo(つばめラボ、東京都世田谷区)は23日、大隅物流(茨城県稲敷市)と協業し、海外倉庫から日本の医療機関まで2-8度の温度を維持したまま輸送するコールドチェーンの輸送体制を確立した、と発表した。2019年夏から20年12月まで、2-8度の設定温度から外れたケースは一度もないという。

2-8度帯を遵守したコールドチェーン体制(出所:つばめLabo)

一部の新型コロナウイルスワクチンは2-8度を維持したまま輸送することが要件とされているが、同社が温度ロガーを用いて輸送中の温度を実測したところ、梱包から開梱までに通関時の詰め替えなどのタイミングで、温度帯を逸脱しているケースが判明した。

バキュプルーフ(va-Q-proof・出所:つばめLabo)

そこで、つばめラボでは「外部環境や条件に左右されず、確実に2-8度帯を順守して輸送でき、その経過をモニターできるシステム」を確立するため、特殊な蓄熱材と真空断熱材を併用し、指定温度帯を逸脱しないバキュテック社製「バキュプルーフ」を採用。

すべての荷物に温度ロガーを同梱し、開梱されるまでの温度がオンラインで確認できるシステムと、物流企業と連携して保冷ボックスを繰り返し利用することでコストを押さえて輸送する体制を構築した。医師が自ら輸送後の温度管理状況を確認できるシステムも備えた。

大隅物流は、エルプロ社温度ロガー製品の販売、バキュテック社温度管理コンテナ、「テンプチェーンサービスセンター」の運営を手がける医薬品運送事業者。