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シャープとスギヤマゲン、定温輸送容器セット発売

2020年12月24日 (木)

メディカルシャープとスギヤマゲン(東京都文京区)は24日、シャープが新たに開発した「3℃適温蓄冷材」と、スギヤマゲンの温度設計技術を組み合わせた医薬品向け「定温輸送容器セット」を2021年1月5日にスギヤマゲンから発売する、と発表した。

「定温輸送容器セット」は、検体やワクチンの輸送で求められる2~8度と、血液の輸送で求められる2~6度の温度帯を維持・管理できるもので、季節ごとに保冷温度の設定や蓄冷剤の構成を変更しなくて済むのが特徴。また、一般的な定温輸送容器では、凍結した蓄冷剤が適切な温度に上昇するまで1~2時間必要だったが、新製品は凍結庫から取り出した直後の「3℃適温蓄冷材」を容器内にセットできるため、大幅に業務効率化できる。

シャープは液晶材料の研究で培った技術をベースに「3℃適温蓄冷材」を開発したといい、待機時間がなく、年間を通して同一運用できる定温輸送容器セットは業界初だという。シャープとスギヤマゲンは、今後も医薬品の定温輸送ソリューションの展開で協力していく方針。