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フェデックス、モデルナワクチンの全米向け出荷着手

2020年12月25日 (金)

メディカル米フェデックスエクスプレスは25日、医薬品SCM会社のマッケソンが扱うモデルナ製新型コロナウイルスワクチンについて、全米の予防接種センター向け第1便の出荷に着手したと発表した。

食品医薬品局(FDA)がモデルナ製ワクチンの緊急使用を承認したことを受け、ワクチンと投与に必要な用品一式の輸送を開始するもので、配送状況の監視サービス「フェデックス・プライオリティ・アラート」を付帯する「フェデックス・プライオリティ・オーバーナイト」サービスを適用する。

(出所:フェデックスエクスプレス)

同社は、マッケソンと米連邦政府の「ワープ・スピード作戦」チーム、州・地方政府関係者との間で綿密な輸送計画を立てるなど、数か月にわたる準備を進めてきた。ファイザーとビオンテックが共同開発したワクチンは、すでに先週から全米各地への輸送を開始しており「早ければ来週にはカナダでもワクチン輸送を開始する」ほか、ほかの国への輸送開始も準備も進めているという。

フェデックスコーポレーションのラジャッシュ・スーブラマニアン社長兼COO(最高執行責任者)は「新型コロナウイルスによるパンデミックの終息を支援するこのワクチン輸送は、当社の歴史の中で最も重要な仕事のひとつ」とワクチン輸送への意気込む。

またフェデックスエクスプレスのドン・コレラン社長兼CEOは「9600個以上の人道支援物資貨物の国際輸送を行ってきたが、ワクチン輸送もこうした取り組みの延長線上にある」と、これまでの輸送実績を挙げながら、難易度の高いワクチン輸送への自信を示した。