国際日本通運は14日、中国現地法人の中国日通が現地大手医薬品流通卸の九州通医薬集団の物流子会社・九州通医薬集団物流と業務提携の覚書を締結した、と発表した。
九州通医薬集団物流は九州通の医薬物流専業会社で、グループの物流、省レベルと地方市レベルの物流センターの運営管理とサポートを手がけており、中国日通は、中国の医薬品の供給と品質管理に関する基準「GSP」規則のために外資系企業が参入できない医薬品物流の業務領域をカバーすることを目的に、同社と提携した。
両社はすでに協業による輸送を実施しており、中国国内の医薬品を海外へ、海外の医薬品を中国の地方都市へ届けられるよう体制を構築した。日通は「当社の中国国外のグローバルネットワークを活かした医薬品物流サービスと、九州通グループの中国国内の輸送ネットワークを組み合わせることにより、安全性が求められる医薬品輸送で、顧客のニーズに合わせたサービスを提供していく」としている。