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大阪・交野に8万m2のマルチ物流施設が完成、50%内定

2021年2月2日 (火)

拠点・施設シーアールイー(CRE)は1日、マルチテナント型物流施設「ロジスクエア大阪交野」(大阪府交野市)の完成と千葉県松戸市で新たな物流施設「ロジスクエア松戸」の開発着手を発表した。

ロジスクエア大阪交野は枚方市、寝屋川市との市境に近い工業地域に立地する複数のテナント企業に対応した物流施設で、延床面積は8万534平方メートル(2万4361坪)。完成前に賃貸面積の50%が契約済みで、国内物流企業と大手セレクトショップ企業の利用が決定している。

現地は第二京阪道路交野南インターチェンジ(IC)から800メートル、寝屋川北ICから2キロに位置し、幹線道路へも接続しやすい。配送カバーエリアに大阪市を収め、近畿自動車道、中国自動車道、阪神高速道路を利用することで関西全域をカバーする。JR学研都市線星田駅から1キロ、京阪交野線河内森駅から1.5キロと、複数の鉄道駅から徒歩圏内にあり、雇用も確保しやすい。

建物は3万5635平方メートルの敷地に地上4階建て、延床面積8万534平方メートルの大型物流施設で、ワンフロアは5200坪。2、3階へ大型車両が直接乗り入れることができるランプウェイを設け、トラックバースを1、2、3階に備える。

最大で12テナントへの分割が可能。場内の安全性向上を図るために車両動線を一方通行とし、ランプウェイは上り・下り専用をそれぞれ設置するダブルランプウェイ方式とした。トラックバースは建物内中央車路両側に設け、135台の大型トラックが同時に接車できる仕様とした。トラック待機場は16台分。

倉庫部分は外壁に金属断熱サンドイッチパネル、床荷重1.5トン(1平方メートルあたり)、有効高さ各階6メートル、平均照度は300ルクス以上、2フロアオペレーションとなる3-4階部分には荷物用エレベーター(4.1トン)を8基設置し、すべてのフロアが2トンフォークリフトの走行に対応する。

柱スパンは12メートルとすることで大型トラックの1スパン3台接車のスペースを確保し、1-3階には大地震時のエネルギー吸収性能に優れる制震ブレースを採用。将来的なニーズへの対応として、1-4階を通じた垂直搬送機、荷物用エレベーターの追加設置や事務室の増設、倉庫内の空調機設置などにも一定の対応ができるようにした。

また倉庫業法の基準適合確認制度の認定を受けることで、テナント企業が営業倉庫登録を行う際の手続きが簡素化できるよう配慮している。

内装は交野市にゆかりのある七夕伝説をコンセプトに据え、独自の施設アイコン、有機的な天の川をイメージしたデザインをあしらうことで無機質になりがちな物流施設の雰囲気を和らげる。アメニティ面では、売店やドライバー専用休憩所、分煙対策として複数の喫煙室を設置し、最上階の4階にはカフェテリアと眺望を生かしたテラスを東西2か所に設けた。

■ロジスクエア大阪交野の概要
所在地:大阪府交野市星田北
敷地面積:3万5635.42平方メートル(1万779.71坪)
主要用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
構造規模:鉄骨造、地上4階建て
延べ面積:8万534.54平方メートル(2万4361.69坪)
着工:2019年11月1日
竣工:2021年1月31日
設計監理:日鉄エンジニアリング一級建築士事務所
施工:日鉄エンジニアリング・佐藤工業共同企業体