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覚醒剤、海上貨物用いた密輸が15倍に急増

2021年2月18日 (木)

行政・団体財務省が17日に公表した2020年の関税法違反事件の取り締まり状況によると、不正薬物全体の摘発件数は733件(前年比30%減)、押収量は1906キロ(43%減)となり、前年比ではともに減少したが、5年連続で1トンを超え、2トンに迫る過去3番目に多い押収量を記録した。

覚醒剤の摘発件数は72件(83%減)、押収量は800キロ(69%減)で、押収した覚醒剤は薬物乱用者の通常使用量で2668万回分、末端価格にして512億円に相当する。海上貨物の押収量が大口密輸事件の摘発もあったことで前年比15倍に急増、押収量全体の8割を占めた。航空機、航空、国際郵便物、船員などの摘発件数、押収量は減少した。

密輸仕出地はアジア40%、北米17%と2地域で過半数を占め、押収量はアフリカ32%、北米31%、アジア19%と3地域で8割となった。

▲摘発件数と押収量の推移(出所:財務省)