ヤマト、置き配のセキュリティー高める新機能

サービス・商品ヤマト運輸は24日、EC事業者向けの配送商品「EAZY」（イージー）にデジタルキーを活用してオートロックマンションに住む受取人が安心して置き配を利用できる新機能を追加する、と発表した。

これまで、オートロックマンションで商品を受け取る場合、置き配を指定しても宅配ボックスの数が限られていたり、本人が不在のためオートロックが解錠できず、配達できなかったり、といった課題があった。居住者以外が安易にマンションに立ち入ることについても、セキュリティーの面から不安視する声があった。

ヤマトがイージーに追加する機能は、複数社のデジタルキーを同時に管理できるマルチデジタルキープラットフォームを開発し、配達情報と連動させて「デジタルキーによるオートロックの解錠」が可能なセキュリティの高い仕組みで、同社は「今後、実用実験を進め、複数社が提供するデジタルキーとの連携を行い、早期の全国展開を進める」としている。

この機能では、マンションの居住者がイージーを利用して対面ではなく玄関ドア前などの「置き配」を指定した場合、配達担当者が持つ専用アプリに、エントランスのオートロック解錠に必要なワンタイムパスワードを発行。それぞれの配達情報ごとにオートロック解錠に必要なワンタイムパスワードとして発行されることから、セキュリティー面でも信頼度が高い。

3月上旬から東京都内で複数のデジタルキーを対象に実験を開始し、2021年度中に全国1万棟での展開を進める。自宅に設置する宅配ボックスなどのデジタルキー化にも対応するため、パートナーとの連携も拡大する。

（出所：ヤマト運輸）