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ヤマト、オートロック解錠システムで置き配対応

2022年3月29日 (火)

サービス・商品ヤマト運輸(東京都中央区)は28日、マンションのオートロック解錠に使われるデジタルキーについて、複数の種類を一括管理できるシステムを開発し、デジタルキーを提供する6社と連携契約を締結したと発表した。

受取人不在時の非対面配送の利便性向上と、ドライバーの負担軽減が目的。同社のEC専門配送パートナー「EAZY CREW」(イージークルー)のドライバーが所持する端末に機能を追加し、28日から都内の練馬区と豊島区、板橋区の一部で運用を始めた。

▲オートロック付きマンションのエントランスをデジタルキーで解錠(出所:ヤマト運輸)

新型コロナウイルス禍でEC(電子商取引)荷物の取扱量は急増している一方で、オートロック付きマンションは受取人がいない場合、建物の入り口の扉を開けられず、玄関前に置き配ができないケースが発生している。宅配ボックスに空きがないと再配達が必要になり、受取人とドライバーの双方にとって手続きや配送面で手間がかかっている。オートロックを解錠できるマンションでも、ドライバーはデジタルキーごとに異なる操作をしなければならず、業務負荷につながる課題がある。

ヤマト運輸が開発した「マルチデジタルキープラットフォーム」は、オートロック解錠用デバイスの位置情報と、EC注文時の配達先の住所情報をマッチングさせ、対象となるデジタルキー会社に解錠を申請するもの。受取人による事前の同意確認や解錠に必要なワンタイムパスワードを個別に発行することで安全性を確保。セキュリティーを高めるため、ドライバー情報との照合など解錠の正当性チェック機能も活用できる。

ヤマト運輸は、新システムの対象エリアを順次拡大するとともに、将来的にオートロック付きマンション以外にも展開していく。

▲オートロックの解錠から置き配までの流れイメージ(出所:ヤマト運輸)