OnRobot、保守費9割削減の電動真空グリッパー

サービス・商品デンマークのOnRobot（オンロボット、日本支社＝東京都豊島区）は2月26日、強力な電動真空グリッパー「VGP20」を発表した。

大きくてかさばるドッグフードの袋、医療や消費財を包む非気密性パッケージ、分厚くて多孔質素材の段ボールなど、パッケージングやパレタイジング難易度の高い品目に対応する柔軟性と把持力の強さが特徴。

空気圧グリッパーは空気を圧縮するプロセスを必要とするが、VGP20は電動のためコンプレッサーなどが不要で、設置後ただちに使用できるため、従来の空気圧グリッパーに比べて運用とメンテナンスにかかるコストを最大90％削減することが可能。

用途に合わせてエアフローをカスタマイズする機能を備えるほか、サクションカップをさまざまな形状にフィットさせることができる。主要なロボットブランドに適合し、20キロの可搬重量を生かして化粧品、電子機器、医薬品、食品・飲料などの用途に対応する。

また、梱包用に使われている段ボールのコストが最近10年間で40％近く上昇しているが「薄くて安価な梱包素材」を容易に扱うことができるため、自動化と配送の両面でコストを節減する。