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OnRobot、複数メーカーの協働ロボットを同一管理

2019年12月18日 (水)

荷主アーム型ロボットの先端に装着するグリッパー・ハンドなどの「アームエンドツーリング」を提供するOnRobot社(オンロボット社、デンマーク)は、18日に都内で会見を開き、主要メーカーのロボットアームを1つのプラットフォームでセットアップ・操作可能な「ワンシステムソリューション」を発表した。

▲OnRobot社のアームエンドツーリング

同社は、ユニバーサルロボット、川崎重工業、オムロン、ファナックなど主要8メーカーのロボットアームと互換性を持たせた「アームエンドツーリング」を開発しており、「電動式グリッパー」「真空グリッパー」「ゲッコー(ヤモリ)グリッパー」などを展開しているが、今回発表した「ワンシステムソリューション」は、これらのツールを取り付けた複数メーカーのロボットアームを1つのプラットフォームで連携し、使用するロボットアームを問わずに、ネットワーク上でロボットの監視やプログラミングができる。

これにより、複数のロボットに取り付けた同社のグリッパーやセンサーからフィードバックを得ることで、より繊細なロボット制御が可能となるほか、セットアップ時間の短縮や迅速な起動・実行が可能となる。

▲鈴木孝カントリーセールスマネージャー

オンロボットジャパンの鈴木孝セールスマネージャーは、「これまでのツールは、ロボットメーカーの開発による一点物であることが多く、作業ラインの変更には多大な費用と時間がかかっていたが、当社は複数メーカーのロボットと互換性をもたせ、同一プラットフォームで管理することで、ユーザーの利便性を飛躍的に高めた。今後もロボットメーカーとのパートナー契約を進める」と話し、2020年5月までに、メーカーとのパートナー契約をさらに拡大することを表明した。

▲エンリコ・クログ・アイベルセンCEO

エンリコ・クログ・アイベルセンCEOは、「これまではロボットアーム自体に注目が集まっていたが、最近はグリップやセンサーなどのアームエンドツーリングに注目が集まっている。今後はロボットをどこに配置し、どうやってより多くのタスクを処理できるかに焦点があたるだろう。アジアは世界最大の産業・協働ロボット市場であり、世界2位の市場規模をもつ日本は非常に重要なマーケットとなる」と話した。

▲ファナックのロボットアームに取り付けて動作している様子

▲オムロンのロボットアームに取り付けて動作している様子