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超低温庫が故障、ワクチン1000回超使用不可に

2021年3月2日 (火)

行政・団体厚生労働省は1日、医療従事者に新型コロナウイルスワクチンの先行接種を実施している医療機関のうち1か所から、未投与のワクチン172バイアルが使用不可になったとの報告があったと伝えた。2月26日の深夜にワクチンを保管しているディープフリーザー(超低温冷蔵庫)が故障し、正常な温度管理ができなくなった結果、1032回分が廃棄される見通し。

先行接種に使われているのは、マイナス75度前後での保存が必要とされていた米ファイザー製のワクチン。ディープフリーザーの庫内は、故障時にはプラス27度にまで上がっていたという。

2日にはディープフリーザーの製造企業が同医療機関を訪問し、代わりのディープフリーザーを納入するとともに、原因を調査する予定。厚生労働省は調査結果を踏まえて、速やかに再発防止策を検討するとしている。

なお、ファイザーの日本法人は1日付で、日本での新型コロナウイルスワクチンの保存条件が緩和されたことを発表。厚生労働省が所管する医薬品医療機器総合機構(PMDA)の評価のもと添付文書を改訂し、今後はマイナス15度からマイナス25度の範囲で最長14日間の保存が可能としている。