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イケア、配送車両に三菱の電気トラック採用

2021年3月8日 (月)

(出所:イケア・ジャパン)

荷主三菱ふそうトラック・バスは8日、スウェーデン発祥の家具メーカー「イケア・ジャパン」(千葉県船橋市)が、三菱ふそうの電気小型トラック「eキャンター」を3台導入したことを発表した。

導入された3台のうち、2台をイケア・ジャパンが保有し、1台を配送協力会社のSGムービング(東京都江東区)が保有する。両社は「IKEA(イケア)港北」と「IKEA原宿」の店舗間輸送や自宅配送向けに使用する。

IKEA港北とIKEA原宿の店舗間輸送では、1往復でおよそ50キロメートルを走行するが、1日2往復のケースでも稼働できることを実証しているという。

本末転倒にはくれぐれもご用心を

昨年来、各方面で自動運転やEV・FCVをサービス補助具として導入する動きが盛んだ。話題としても時流に乗っているし、社会的に好感と理解を得やすいことは納得できる。

かつてブーム化し、今やあまり広報されなくなっているCSR的観点からも好適である。とはいえ、あくまでも焦点は「消費者利益」であって、次に公共性や社会資本としての充実に有効か否かに尽きるはずだ。

その点は各社重々承知の上でのサービス拡充だと解しているが、広報時には最終ユーザーが得る益や、その集合体である地域への貢献の具体的な展望図も付帯させてもらえれば、なお有益なニュースとなるはずだ。

高齢化の進む国内市場において、消費補助を礎とする近隣経済の維持機能は、官民協業しての「面」での進捗が不可欠となることは間違いない。起承転結の「転」は地域、「結」は個人と置き換えれば、表現方法や図示の仕方も変わってくるのではないだろうか。(企画編集委員・永田利紀)

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