ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

2024年の社会実装目指す

先端物流交通網「秩父モデル」構築へ9者連携

2021年3月19日 (金)

ロジスティクス埼玉県秩父市やゼンリン、楽天など9者は18日、先端技術を用いてヒトとモノの移動を最適化する「秩父モデル」の構築に向け、取り組みを開始したと発表した。ドローン物流や遠隔医療、新しい交通手段と物流を組み合わせた貨客混載のほか、これらのサービスを連携させる情報システムの構築などに取り組み、2024年の社会実装を目指す。

▲秩父モデルのイメージ(出所:秩父市など9者)

具体的には、ラストワンマイル輸送を担うドローンと電気自動車の結節点となる給電設備(ドローンポート)や、災害発生時の配送ルートの整備、公共交通機関や小型電動モビリティなどのMaaSと物流を組み合わせた貨客混載輸送、遠隔診療と処方薬のドローン輸送・貨客混載輸送を組み合わせたサービス――などを検討する。

また、物流・医療・交通・買い物などのサービスを有機的に結合するため、人
・モノ・クルマの位置情報や事業者情報などをクラウド環境で集約し、「秩父版ダッシュボードシステム」として各サービスへ情報提供することを検討する。

9者は22年までにサービス設計と技術開発を完了し、試験運用を経て2024年に実用化。その後、秩父市から全国への横展開を目指す。

■参画事業者・団体(主な役割)
・秩父市(事業主体)
・ゼンリン(事業全体統括)
・三菱総合研究所(課題整理・統括補佐)
・楽天(ドローン物流)
・西武ホールディングス(貨客混載・MaaS)
・西武鉄道(貨客混載・MaaS)
・西武観光バス(貨客混載・MaaS)
・アズコムデータセキュリティ(貨客混載・ドローン物流)
・早稲田大学理工学術院 小野田弘士教授(小型電動モビリティ)