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互いねぎらう思い形に、運送会社と道の駅支援イベ

2021年3月30日 (火)

(出所:三和梱包運輸)

イベント自社のトラックが毎日のように休憩場所として利用している道の駅「パレットピアおおの」(岐阜県大野町)に感謝の意を表し、その道の駅で農産品や加工品などを販売している生産者を支援したいと考えた三和梱包運輸(愛知県清須市)専務の橋本憲佳氏。

生産者に対して何かできることはないか、と道の駅でレストラン店長を務める塩谷和之氏に相談したところ、思いもよらない言葉が返ってきた。

生産者はもちろん大変だが、運送会社の大変さは私たち以上だと思っている。生産者を応援したいという気持ちはありがたいが、生産者側に立つ人間として、コロナ禍でも物流を支えてくれているトラックドライバーをむしろ応援したい——

「うれしくなってしまって。確かに新型コロナウイルスの影響で売上は2割ほど減りましたが、いつもお世話になっているから恩返ししたいと思って相談したにもかかわらず、逆に当社のドライバーを思いやる言葉がいただけるとは」(橋本氏)

塩谷氏も、社交辞令で発した言葉ではなかった。

生産者とドライバーをねぎらいたいと考えた橋本氏と塩谷氏が思いついたのは、三和梱包運輸と道の駅の運営会社が資金を拠出し、同社所属ドライバーの人数分の商品を道の駅の生産者から購入して、ドライバーに配布することだった。

どうせなら、と橋本氏は、清須市の観光PRのためにラッピングが施された自社トラックに商品を積み込み、走行して観光PRした後、社内イベントの抽選会賞品として社員に配布する企画を立案。4月7日には、同社と道の駅パレットピアおおのが共同で「生産者支援プロジェクト観光PR2021」と題したイベントも開催することになった。

当日は共催2社のほか、生産者と観光事業の代表者が感謝のスピーチを行う。同社は「今後、バーベキューなどの社内レクリエーションでも定期的に地元生産者から食材・資材を調達したい。大野町と三和梱包運輸が互いに助け合い、地域と連携してさまざまな形で社会に貢献できれば」と話している。(赤澤裕介)

共催イベント「生産者支援プロジェクト観光PR2021」の概要

日時:2021年4月7日10時から
会場:道の駅パレットピアおおの内Oリング、ふわふわ広場(岐阜県大野町下磯313-2)
参加資格:地元の特産品や加工品の生産者、観光関連事業従事者、道の駅パレットピおおの関係者など