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住商、季節別設定で賃貸物流施設の電気料金1割減

2021年3月31日 (水)

▲SOSiLA横浜港北(出所:サミットエナジー)

国内住友商事グループの電力小売り事業者であるサミットエナジー(東京都千代田区)は3月31日、住友商事の大規模物流施設「SOSiLA(ソシラ)横浜港北」が同社の電力契約サービスを採用した結果、電気料金を1割削減したと伝えた。季節ごとに料金を設定する契約プランで最適化したとしている。

ソシラ横浜港北は、同一施設内で三温度帯に対応する大型物流施設。消費地に近く配送効率が良いことなど、さまざまなメリットがある一方で、大規模施設ゆえに入居テナントの特性に合わせた電力需要の予測が困難な面もあり、効率的な契約条件を必要としていた。

サミットエナジーが提案したのは「季節別電力メニュー」で、通常は直近1年間で最も高い値をベースに1種類の価格で通年契約するところを、ソシラ横浜港北に対しては冷蔵・冷凍設備が本格稼働する夏場とその他の季節で2種類の価格を設定。設定の際にはこれまでの電力供給ノウハウに加えて、AIでの分析なども活用した。

ソシラ横浜港北は合わせて、電力使用量が一時的に超過した場合でも、設定した裕度枠内であれば超過金を徴収されない「ゆとりメニュー」も採用。昨年9月の契約以降、電気料金を1割削減することに成功した。