財務・人事わらべや日洋ホールディングスが9日発表した前2月期連結決算によると、全社の売上高が9%減収の1943億円となったのに対し、営業利益は22.4%増益の33.3億円を確保した。
同社の物流関連事業セグメントを担う物流子会社のベストランスも、売上高が3.9%の減収となったが、物流関連事業のもうけ(営業利益)は前の期の2.1億円から4.5億円へと倍増した。これにより、同セグメントの売上高営業利益率は1.2%から2.5%へと上昇した。
ベストランスの売上構成を見ると、わらべや日洋グループ以外に提供した物流サービスの売上高(外販)は、事業全体よりも減収幅の大きい6.3%減で着地。これに対し、グループ企業向けの物流サービスによる売上高は46.8億円から48.3億円へと3.2%増加した。
物流関連事業の利益率が改善した背景について、同社は「収受運賃・料金水準が改善したため」と説明。燃料費も19年2月期に比べて低い水準で推移したのが寄与した。