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イオン北海道、商品開発・低温物流併設拠点8月開業

2021年4月9日 (金)

国内イオン北海道は8月をめどに、石狩エリアで商品開発や製造と低温物流拠点機能を併せ持つ新拠点「イオン石狩プロセスセンター(PC)」を開設し、物流コストの削減と食品商品開発部門の強化を図る。

▲イオン石狩PCの完成イメージ(出所:イオン北海道)

新拠点は農産、水産、畜産、デリカ、デイリーの5部門にわたる商品開発機能を持たせ、併設する低温物流センターと一体的に運用することで店舗の人手不足対策と店舗コストの削減、物流コスト削減といったコスト構造改革につなげる。

新拠点は敷地面積12万1636平方メートル、延床面積2万7559平方メートルで、センター建屋のほかに車両基地としても活用する。

新PCの稼働を機に、農産部門では地域限定商品や新規生産者・新規品目の導入、水産部門ではエリア商品の発掘・開発、エリアバイヤーによる産地買い付け、全道配送、エリア仕入れの拡大による物流コストの削減、畜産部門では主要畜種の産地集約や品質安定化と生産コスト低減——などに取り組む。

また、石狩PCを基点としたサプライチェーンの構築と併せて電子棚札やセルフレジの導入を進め、店舗で「本来不要」とされる再指示や手戻りをなくすほか、レジのセルフ化や作業手順の見直し・統一、商品のアウトパック化などを通じて働き方を変え、生産性の向上を図る。

同社では、向こう5年間で135億円のインフラ投資を計画しているが、2021年度は石狩PCを中心としたインフラ投資に109億円と5年計画の大部分を集中的に投じ、商品と店舗の付加価値向上につなげる。