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ドローンの安全管理でJIS制定、経産省

2021年4月20日 (火)

認証・表彰経済産業省は20日、工業製品・データ・サービスなどの品質や性能、試験方法などを定める国家規格の日本産業規格(JIS)に関して、このほど「無人航空機システム設計管理基準」(JISW0711)を制定した。ドローンの製造業者と供給者が満たすべき安全管理事項を定めたもの。

▲農薬散布用無人ヘリコプター(出所:経産省)

空撮や農薬散布、構造物の点検などに加えて、今後は配送サービスなどにおいてもドローンの利用が進むと見られることから、市街地での落下事故防止などに向け制定した。具体的には、リスクアセスメントの実施における一般事項やリスクの見積もりを規定。機械類のリスクアセスメントに関しては、機械類の安全性などについて規定した「JISB9700」の適用を求めた。

そのほか、無人航空機の保管・運搬や積載物に関する危険源、機体本体や制御装置の機能などを規定し、適用すべき安全設計や安全防護策を定めた。また、さまざまな故障の際に、第三者無人地帯の上空から逸脱しないための機能として設計すべき制御システムも規定した。

経済産業省はこれらにより、ドローンとその制御システムの安全性が確保され、さらなる普及が進展することを期待するとしている。