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ニチレイロジと日立、IoTで冷凍設備コスト2割減

2021年4月22日 (木)

サービス・商品ニチレイロジグループ本社と日立製作所は22日、共同開発していたIoTによる冷凍設備の運用・保全効率化ソリューションの実用化に成功したと発表した。2018年9月からニチレイロジグループの船橋物流センターで実証実験を実施していたもので、従来と比べて運用・保全コストを20%削減したという。

ニチレイロジグループは今後、国内の冷凍倉庫へのソリューション導入を進め、日立製作所は同社グループが成長戦略の中核とするIoT基盤「ルマーダ」を活用した冷凍倉庫向け汎用ソリューションとして、国内外で販売する。

同ソリューションは日立グループによる運転・音・画像データ解析技術や故障予兆診断技術などを組み合わせたもので、収集した冷凍設備の稼働データや環境データを、日立の統合エネルギー・設備マネジメントサービス「エミリア」のクラウドサービス基盤に集積。運用効率化を診断するとともに、遠隔監視による故障予兆診断などを行う。

なお、実証実験では、年間で電力消費量を12%、メンテナンスに関するコストを40%削減し、トータルで20%の削減効果を確認した。両社は今後、同ソリューションの拡販をもとに、コールドチェーン業界全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を目指すとしている。

(出所:日立製作所)