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トランコム通期は減収増益、25年度までの中計も

2021年4月27日 (火)

財務・人事トランコムが27日に発表した2021年3月期の連結業績は、売上高が6.8%減の1522億8500万円、営業利益が9%増の82億4300万円、最終利益が16.7%増の57億3000万円となった。売上高は減少したものの、主力の物流情報サービス事業で貨物情報数が下半期に改善を見せたことや、コスト管理などにより営業利益と最終利益はプラスとなった。

物流情報サービス事業は売上高が12.4%減の809億4600万円、営業利益が3%減の31億7200万円で減収減益。コロナ禍による国内貨物需要の大幅減により貨物情報数は26.9%減、空車情報数は16.4%増、成約件数は10.1%減となった。

今期の売上高は7.3%増の1634億7000万円、営業利益は0.1%増の82億5000万円、最終利益は4.5%減の54億7000万円を見込む。このうち物流情報サービス事業については、売上高は13%増の914億7000万円、営業利益は6.5%増の33億8000万円を予想する。

同社は合わせて、21年度から25年度までの新たな中期計画も発表。最終年度の目標として、売上高は20年度比44.5%増の2200億円、営業利益率は5%~6%(20年度は5.4%)、1日の手配件数は70.5%増の1万5000件、幹線輸送シェア率は4.3ポイント増の10%を目指すとしている。また、DX・拠点・車両・アライアンス・人材などに5年間で350億円程度を投資する。