サービス・商品シャープは24日、冷凍輸送用の「適温蓄冷材」を法人向けに発売すると発表した。
蓄冷材は食品や化学品の冷凍輸送で、ドライアイスの代替として活用できる。融点がマイナス22度とマイナス19度の保冷剤で各2タイプ、計4種類があり、凍結に必要な温度や輸送形態に合わせた選択が可能だ。

▲左から、適温蓄冷材のTK-M22A5B/TK-M22B5B/TK-M19A5B/TK-M19B5B(出所:シャープ)
冷凍輸送の現場では、従来ドライアイスが使用されていたが、液化炭酸ガスの供給不足による品薄が続いているため、ドライアイスの代替品の需要が高まっている。シャープの新しい蓄冷材は、液晶材料技術を応用し、水を主成分としながら特定の温度帯を長時間維持できる性能を持つ。これにより、冷凍食品などの保冷に最適なマイナス18度付近の温度で保冷が可能となり、再凍結して繰り返し使用できる。
さらに、この蓄冷材は従来よりも高い温度で凍結が可能であり、マイナス22度のタイプはマイナス24度以下、マイナス19度のタイプはマイナス20度以下で凍結が可能となった。これにより、一般的な食品冷凍倉庫で適用されるマイナス25度設定の設備でも従来より凍結しやすくなり、冷凍に必要な消費電力の削減やCO2排出量の抑制にもつながる。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com