JPR、共同輸送マッチングの無償モニター募集

サービス・商品日本パレットレンタル（JPR）は4日、「共同輸送マッチングサービス」のモニター企業を募集すると発表した。同サービスは荷主企業をマッチングして共同輸送を提案するもので、個社間の取り組みでは限界がある異業種間のマッチングを促す考え。

多数の企業の輸送経路をデータベース化するとともに、AIによって異業種の荷主企業同士のマッチングを促進し、共同輸送で実車率や積載率の向上、二酸化炭素排出量の削減などを図る。モニターとして参加する企業には無償でサービスを提供し、8月末のモニター期間終了後にサービス改善のためのヒアリングを実施する。

JPRによれば、物流形態や季節波動が共通しやすい同業種の荷主による共同輸送では、互いにメリットを出せる経路を見いだしにくく、一方で異業種間の荷主の交流は少ないため、マッチングの相手を見つけにくい状況にある。実際に一部の荷主からは「同業種間の取り組みは一巡した」「異業種の企業とは対話のきっかけがない」といった声が聞かれていたという。

同サービスは新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）の助成事業によって、群馬大学などと開発したシステムをベースにしたもので、利用済みまたは利用を予定する企業数は40社。登録されている輸送経路数は1万を超えるという。