ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

川崎重工、ばら積船「KNブロッサム」引渡し

2021年6月22日 (火)

荷主川崎重工は22日、中国遠洋海運集団と共同運営する南通中遠海運川崎船舶工程(中国南通市)が、クミアイナビゲーション社向けの82型ばら積運搬船「KN BLOSSOM」(ケーエヌブロッサム)を引き渡したと発表した。船首楼付きの平甲板型船で、穀類・石炭・鉱石などを搭載できる7つの船倉を有する。

省燃費型の電子制御式ディーゼル主機関を搭載するとともに、推進効率の高い形状のプロペラ、川崎重工が開発した「カワサキフィン付ラダーバルブ」などを採用して、燃費の向上を図った。主機関などの排気ガス出口には、硫黄酸化物の除去装置を取り付けたことで、現在の規制下においても従来の硫黄分の高い燃料油を使用でき、燃料コスト低減が期待できるとしている。

なお、国際的な二酸化炭素排出規制の「EEDI」(エネルギー効率設計指標)については、同船に要求されるフェーズ1(基準値比から10%削減)に加えて、フェーズ2(20%削減)を達成できるという。

■「KN BLOSSOM」の概要
全長:228.9メートル
幅:32.24メートル
深さ:20.2メートル
満載喫水:14.5メートル
総トン数:4万4375トン
載貨重量:8万2032トン
貨物倉容積:9万7760立方メートル
主機関:MAN B&W 6S60ME-C8.5 ディーゼル機関1基
航海速力:14.2ノット
定員:25人
船級:アメリカ船級協会
船籍:シンガポール