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重量・長距離輸送ドローン用動力システム開発開始

2021年8月19日 (木)

サービス・商品エアロディベロップジャパン(東京都中央区)は19日、重量物の長距離輸送ドローン用ハイブリッド動力システムの量産機開発を開始すると発表した。物流用ドローンの本格的な実用化に向けた社会実証実験が進むなかで、重量物の長距離輸送は課題になっている。今回の量産機開発で、物流ビジネスにおけるドローンの導入が一気に加速する契機となる可能性もある。

イメージ図

大型ドローン実用化のボトルネックとなっている動力源について、現状のリチウムイオンバッテリーは単位重量当たり発電量が大型ドローン用途としては十分ではなく、飛行時間を伸ばそうとするとペイロード(搭載重量)が小さくなり、ペイロードを大きくしようとすると飛行時間が短くなる。重量ドローンが長時間飛行するために、より単位重量当たり発電量の大きい動力源開発が課題となっている。

ガスタービン動力と発電機を組み合わせることで、ハイブリッド動力システム量産機を開発する。日本の大手航空エンジンメーカーでジェット・ロケットエンジン開発を推進した太田豊彦氏をCTO(最高技術責任者)に迎えるなど、開発態勢を整えた。

エアロディベロップジャパンは2022年中に、ハイブリッド動力システム搭載ドローンの展開を始める目標を掲げる。ドローンサービスにおける協業パートナー候補の募集も進めていく。