清水建設、建物と自律走行機器の統合制御技術

サービス・商品清水建設は20日、建物設備とロボット、自動運転車両を統合制御するシステム「Mobility-Core」を技術研究所（東京都江東区）に構築したと発表した。自律型モビリティを活用した施設や街区でのサービスの実現に向けた技術検証を進めていく。自律的に動くロボットや自動運転車両が連携することで、より実効的なサービス運用を可能にする取り組みだ。

自動運転車による送迎サービスや、自律走行型ロボットによる配送や案内・警備・清掃などの実用化に向けた動きが加速している。こうした取り組みを社会で本格的に実用化するには、人と車両やロボットが混在する空間において、自律型モビリティを安全かつ円滑に運行させる技術が求められるほか、サービス機能の高度化を図るうえでエレベーターなどの建物設備と各種モビリティの相互連携システムを構築する必要がある。

▲Mobility-Coreを介した建物・モビリティ連携（イメージ・出所：清水建設）

清水建設がこのたび「Mobility-Core」は、施設側の自動運転管制と監視システム、エレベーターなどの建物設備と、施設内で稼働する車両・ロボットを連携させる基盤として機能する。自律型モビリティの開発メーカーやサービス事業者が他社のモビリティや建物設備との連携機能を独自に開発する必要がなくなり、複数のモビリティを組み合わせた施設サービスを容易に展開できる利点がある。