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清水建設、館内設備と連携する自律配送ロボを開発

2021年9月13日 (月)

出所:清水建設

ロジスティクス清水建設は10日、荷受けから荷降ろしに至る一連の館内配送プロセスを無人化する「自律配送車」を開発したと発表した。適切な配送ルートを自動で決める機能に加えて、建物内の自動ドアなどの設備との連携機能などを備えた自律走行ロボットで、経路上のエレベータや自動ドアを制御しながら荷物を配送する。

建物内での配送を想定した荷室スペースと荷積みUI(出所:清水建設)

車両管理システムと自律走行技術についてはパナソニックの技術を採用し、建物内の設備との連携機能は、清水建設が開発した自動運転プラットフォームをベースに構築した。今後は試験運用を通じて走行性能などの改良を進め、オフィスビルなどの館内配送サービスとして提供する方針だ。

同車両を利用する際には、最初に側面の開口蓋を押し上げ、収納スペースに内蔵したカメラ付き荷物登録画面を起動。その後、荷物を積み込んで登録画面に二次元バーコードを読み込ませると、荷物を積み込んだ順番と各配送先を車両が認識し、効率的な配送ルートを自動作成する。

荷物を積み込んで登録画面に二次元バーコードを読み込ませると、効率的な配送ルートを自動作成する(出所:清水建設)

発送手続きの完了後、利用者が開口蓋を下ろすと、車両は無人走行を開始。経路上に現れる自動ドアの開閉や、エレベータの昇降を都度制御しながら各配送先に荷物を送り届ける。車両の側面には大型ディスプレイを装備し、「配送作業中」など周囲の在館者に車両の稼働状態を示す。